熊本県 人吉市 国 宝
青井阿蘇神社・楼門
青井阿蘇神社・本殿
本殿など5棟の建造物が国宝指定
大同元年(806年)創建。建磐龍命と阿蘇津媛命、国造速甕玉神を祀り、阿蘇神社からの分霊が始まりと云われている。
鎌倉以降、人吉市球磨を領した相良氏の崇敬と保護を受け、近世には青井大明神と称され造営が行われた。 現在ある楼門・本殿・幣殿・拝殿など主要な建物は、慶長14年(1598年)~18年(1602年)にかけて、相良氏20代:相良長毎(ながつね)によって建立されたもの。
建物の全体構造は鎌倉時代の様式で装飾は安土桃山時代の文様。人吉球磨地方の意匠と、安土桃山時代の装飾性を取り入れた独特の様式は、南九州の近世神社建築に大きな影響を与えている。
茅葺の社寺建造物としては初の国宝指定であり、熊本県の現存文化財としても初の国宝指定。
“おくんち祭り”とよばれる例大祭は、毎年10月3日から11日までおこなわれ、9日の神幸行列は神輿(寛永18年・相良氏寄進)をはじめとする時代行列が街を神幸する。