城 泉 寺

熊本県 湯前町 国指定重要文化財

城泉寺(城心寺)
城泉寺(城心寺)・阿弥陀堂

鎌倉初期・貞応年間(1222-1224)、久米(多良木町中部)を支配していた久米氏が極楽浄土を願って建立したとされる古寺。熊本県で現存する最古の木造建築物。

その後人吉球磨を統一した相良氏の保護を受けて来たが、明治維新後の廃仏毀釈で廃れ無住寺へ。大正4年に近くの明導寺が管理するところとなり現在に至る。

現存建築物は阿弥陀堂のみ。本当の名称は城心寺であったが、大正4年・仏像国宝指定申請の際に誤記され、城泉寺と呼ばれるようになった。

阿弥陀堂にある本尊阿弥陀如来座像・両脇侍立像はともに檜材寄木造で、中央に阿弥陀如来、右に観音菩薩、左に勢至菩薩を配している。

本尊は高さ89.3cm。霊門に7体の仏坐像を配した珍しい光背を備え、写実的で優雅な曲線美を持つ。本尊・両脇侍とともに鎌倉期・球磨地方を代表する仏像彫刻で、観音菩薩像に寛喜元年(1229)の墨書あり。

石塔と共に国指定重要文化財。