王宮神社

熊本県 多良木町 国指定重要文化財

王宮神社
王宮神社

多良木町の球磨川畔にある古社。別名:王宮大明神、黒肥地神宮。熊本県最古の唐様楼門。

大同年間、日向より土持(田部)忠綱が久米・蓑毛(多良木町久米付近)に移り住み、帝廟を多良木源嶋に勧請したことがその始まりといわれている。

大同2年(608)王宮大明神として奉り、後に現在の多良木町黒肥地是居(せい)へ遷座。

以後、相良氏によって代々造営や修復を繰り返し、現在の楼門は応永23年(1417)上相良氏7代:相良頼久の建立以来のものと伝えられている。

楼門は三間一戸。重層の茅葺き屋根寄棟造り、下層桁は幅4.9メートル、梁間3.9メートル。

明治末頃の修理の際に、上層の斗栱を取り除いたため原型は失われているが、室町時代の様式をとどめている。